プロジェクトファシリテーターのじゅんです。
世の中のプロジェクトマネージャのみなさま!PMOのみなさま!その他もろもろのITエンジニアのみなさま!プロジェクト管理ツール使ってますか?
ITエンジニアの中では比較的有名なRedmineですが、ユーザー企業となると認知度は一気に下がります。
Redmiieはカスタマイズ性がめちゃくちゃあるので、ITシステム導入以外でもコンサル案件やPMO案件で、業務標準化のプロジェクトをやるときは結構使ったりします。
業務の流れに関して統制が取れていなかったり、口頭でのやり取りが中心になっている場合は、Redmineなどのチケット管理ツールを起点にして業務を回すと結構うまくいったりします。
お客様と話すときにチケット管理ツールやプロジェクト管理ツールの導入を提案するのですが、使ったことがなかったり、すでに導入していてうまく行っていない場合はなかなか話が前に進みません。
先日お客様とお話している中で、とりあえず作ってみましょうか?的な流れになったので、AWSのクラウド上にRedmineを構築してみました。すると思った以上に簡単にできてしまったので、自分用にもRedmineを作ってみました(笑)
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- 1. 10分でAWS上にRedmineを構築するための3つのステップ
- 2. 1.AWS EC2の無料枠にAMI(farend-redmine)で 構築する
- 2.1. すべてのサービス > コンピューティング > EC2を選択してください。
- 2.2. 左メニューのAMIを選択してください。
- 2.3. パブリックイメージを選択します。
- 2.4. 検索欄に「farend-redmine」と入力して検索します。
- 2.5. 一番新しそうなAMIを選択して右クリックすると下の画像のようなメニューが出てきます。そのメニューの「起動」を押してください。
- 2.6. いよいよインスタンス作成が始まる!
- 2.7. 汎用(SSD)の画面が出てきたら一番上(推奨)項目を選択して「次へ」を押します。
- 2.8. インスタンスの作成確認画面がでてきたら特になにも変更せずに「起動」を押します。
- 2.9. 特に明確な理由がなければ「新しいキーペアの作成」を選んでください。
- 2.10. ファイルを保存したら、「インスタンスの作成」ボタンを押します。
- 2.11. 左のメニューのインスタンスを選択すると先程作成したRedmine用のインスタンスが出来上がっているのがわかります。インスタンスの状態が「running」になっていればOKです。
- 2.12. 先程のパブリックDNSをブラウザのURL欄に入力してアクセスしてみましょう。
- 3. 2.セキュリティ設定をする
- 4. 3.10分でRedmineが出来上がった!!初期ユーザーでログインしてみる
- 5. 本日の提案|10分あればAWSにRedmineを構築できる!
10分でAWS上にRedmineを構築するための3つのステップ
1.AWS EC2の無料枠にAMIを使ってインスタンスを構築する
2.セキュリティ設定をする
3.初期ユーザーでログインして、新しい管理者ユーザーを作る
以上の3つのステップでAWSに10分でRedmineが構築できてしまいます。
クラウドとか、インフラとかあまり良くわからない人でも簡単にできるのでぜひやってみてください。
前提条件
・AWSのアカウントがある
この記事で紹介する手順はAWSアカウントを持っている方向けの手順です。
アカウントの作成方法などは別記事、もしくはご自身でお調べください。
AWSは無料枠を設けているので、アカウント作成自体は無料でできます。クラウド利用に興味がある方はアカウントを作成しておくことをおすすめします。
クラウドの無料枠に関する記事も合わせて参照ください。
1.AWS EC2の無料枠にAMI(farend-redmine)で 構築する
AWSのマネジメントコンソールにログインしてください。
すべてのサービス > コンピューティング > EC2を選択してください。
左メニューのAMIを選択してください。
※AMIとは、Amazon Maschine Imageの略で、いい感じに作ってくれるパッケージみたいなイメージでOKです。
詳しい説明はこちらのページを見てください。
パブリックイメージを選択します。
検索欄に「farend-redmine」と入力して検索します。
RedmineのAMIは、Bitnamiを始めとしてたくさんありますが、日本ではファーエンドテクノロジー社が扱うRedmineが最も有名です。Redmineコミュニティが確立していたり、技術ブログなどでの技術情報がたくさんあるので、なにか困ったときに「farend-redmine」を使っておくと役立つ場面が結構あります。
別の記事で紹介しますが、バージョンアップ時に早速役に立ちましたw
一番新しそうなAMIを選択して右クリックすると下の画像のようなメニューが出てきます。そのメニューの「起動」を押してください。
いよいよインスタンス作成が始まる!
インスタンスって言われても聞き馴染みのない方からすれば結構???(はてなマーク)が頭に浮かびますよね。
細かい用語がたくさん出てきますが、インフラのプロでない限りは、
インスタンス=パソコン本体
みたいなイメージを持っていてもらってOKです。
なので、「インスタンス作成」って言ったら、「パソコンを買って電源を入れる」みたいなとらえ方でOKです!
丁寧に無料枠の記載があるので、無料枠のインスタンスを選んで、「確認と作成」を押します。
汎用(SSD)の画面が出てきたら一番上(推奨)項目を選択して「次へ」を押します。
インスタンスの作成確認画面がでてきたら特になにも変更せずに「起動」を押します。
※このタイミングでセキュリティグループなどの設定もできますが、後半で別に設定するのでこのタイミングじゃなくてもOKです。
特に明確な理由がなければ「新しいキーペアの作成」を選んでください。
キーペア名は、任意の文字列でOKです。日本語などの全角文字やスペースなどはできるだけ入れない方がいいです。理由はいずれどこかの記事で書きます。
入力したら、「キーペアのダウンロード」を押してください。
ファイルがダウンロードされます。
このファイル超大事です!!!絶対になくさないこと!!!
再ダウンロードできません
「ドコに保存したっけ?」ってならないように保管しておいてください。
他の記事で「鍵ファイル(*.pemファイル)を使います」という表記がある場合は、このファイルのことです。
ここテストにでるから覚えておくよーーに!!!
ファイルを保存したら、「インスタンスの作成」ボタンを押します。
押すと秒でインスタンス作成が出来上がります。これでRedmine用のサーバ構築とインストールが完了した状態になるからマジですごいです。。。
何日もかけて自前のパソコンにCentOSをインストールして、Rubyいれて、Passengerいれて、MySQLかPostgreSQL入れて、Apache入れて、ようやくRedmineをインストしたあの苦労はなんだったんだ・・・って愕然とします。。。本当にいい時代になりました
左のメニューのインスタンスを選択すると先程作成したRedmine用のインスタンスが出来上がっているのがわかります。インスタンスの状態が「running」になっていればOKです。
インスタンスを選択すると、下半分にパブリックDNSと書かれている部分があります。
この文字列が、作成したRedmineにアクセスするためのURLになります。
先程のパブリックDNSをブラウザのURL欄に入力してアクセスしてみましょう。
すると、見事にアクセスできないことが確認できるはずですw
2.セキュリティ設定をする
ブラウザのURL欄に入力してもアクセスできないのは、アクセスを許可する設定がされていないからです。
これ以降の手順でブラウザからアクセスできるようにセキュリティ設定を行います。
左のメニューのセキュリティグループを選択します。
「セキュリティグループの作成」を選択します。
セキュリティグループを作成します
セキュリティグループ名に任意の名前をつけてください。できれば半角英数字の名前にしてください。
その下の説明欄には、自分がわかりやすい日本語の説明を追加してもらってOKです。
VPCはデフォルトを選んでください。
セキュリティグループのルールですが、設定するのは、「インバウンド」です。(画像と違うので注意)
ルールの追加ボタンを押して以下の3つを追加してください。
インバウンド
タイプ:SSH 送信先:任意の場所
タイプ:HTTP 送信先:任意の場所
タイプ:HTTPS 送信先:任意の場所
追加したら「作成」ボタンを押します。
左のメニューのインスタンスを選択し、作成したRedmineのインスタンスを選択します。
アクション > ネットワーキング > セキュリティグループの設定を選択します。
すでについているチェックをすべて外し、先程作成したセキュリティグループを選択して、「セキュリティグループの割り当て」ボタンを押します。
3.10分でRedmineが出来上がった!!初期ユーザーでログインしてみる
以上の設定が完了したら、ブラウザを起動して先程のパブリックDNSをURL欄に入れてアクセスしてみましょう
めでたくRedmineが出来上がりました!!!
マジですごい!
ホーム画面にアクセスできたら、次は管理者でログインしてみましょう。
右上の「ログイン」を押します。
初期インストール時の管理者情報は以下のとおりです。
ユーザー名 : admin
パスワード : admin
ログインするとパスワード変更が求められるので任意のパスワードに変更しましょう。
パスワードが更新されると、 adminユーザーの個人設定画面が表示されます。
特にこだわりがなければ、そのまま「保存」を押しましょう。
別の記事で、おすすめの初期設定について書く予定ですのでそちらも合わせて参照してください。
新しい管理者ユーザーを作成する
先程のadminユーザーは初期設定されているユーザーですが、このユーザーとは別に管理者権限を持ったユーザーを作成しておきましょう。
今後は、作成した新しい管理者ユーザーでログインするようにしましょう。
管理画面 > ユーザー > 新しいユーザー
初期設定されているadminユーザーは今後使わないので、管理画面のユーザー一覧から「ロック」しておきましょう。
本日の提案|10分あればAWSにRedmineを構築できる!
・AWS EC2のAMI「farend-redmine」を使って構築する
・セキュリティ設定を作成してブラウザ経由でアクセスできるようにする。
・管理者ユーザーを新しく作って、構築完了!!ここまで10分!!!
Redmineの使い方や設定の仕方、運用のノウハウなどをアップしていこうと思います。
デモサイトなんかも公開して、いろんな会社でそのまま導入して使えるようになったらかなりいいのでは?と思っていたりします。
投稿者プロフィール
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フリーランスのITコンサルタント として、CIO代行サービスで多くの企業をサポートしています。
企業のIT戦略 立案・実行支援を行い、
ITを活用した情報システム の導入・マネジメント支援しています。
IT利活用 に関して気軽な相談から経営に関わる支援まで幅広く受け付けています。
普段私が仕事をする時にお客様やプロジェクトチームの方々に実際に話している内容をたくさんの方々に届けます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が好きすぎるので「DX王子」と呼ばれています。
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こちらの記事、大変参考させていただきました。
有難うございます。
ところで、AWSでRedmineを設定したところ登録メールアドレスにメールが飛ばせないのですが、どのように設定したらよいでしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご教授いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
doridori さん
参考いただきましてありがとうございます。お役に立てて光栄です。
メールに関してですが、Redmineの場合は別のメールサーバーを経由して送付する必要があります。
方法としては、
①自分(もしくは自社)でメールサーバーを用意するか、
②Gmailやoffice365のSMTPを使って送るか
の2つが考えられます。
②の場合は、送信用のGmailアカウントを作成してそのアカウントからメール送信されるようにするのが良いと思います。
具体的な設定内容などは、以下のページが参考になります。
Redmine.JP:メール通知のためのconfiguration.ymlの設定
https://redmine.jp/faq/general/mail_notification/
Redmineガイド:メール設定
http://guide.redmine.jp/Email_Configuration/
コメントいただきましたので、今度、本記事で作成してたAWSのRedmine環境を使ってメール設定をやってみたいと思います。
その内容を記事にしたいと考えています。
また、最近では、メール通知の他にチャットツール(SlackやChatwork)に通知するようにして使うことも多いです。
こちらもご要望があればまとめたいと思います。