こんにちは、プロジェクトファシリテーターのじゅんです。
企業におけるソーシャルメディア・クラウドサービス・テレワーク・IoT/AIの導入状況を把握して、
他社との比較を行ったり、先行優位を発揮して他社との差別化を検討するのも良いと思います。
総務省が実施している通信利用動向調査の報告書をもとに見てみましょう。データは平成30年(2018年)の調査データです。
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ソーシャルメディアの活用状況
ここでいうソーシャルメディアは、SNS(Twitter、Facebook、Instagramなど)、ブログ、動画共有サイト(Youtubeなど)の総称を指します。
卸売・小売業
金融・保険業
不動産業
は前年に比べて積極的に活用に関して取り組んでいます。
卸売・小売業はSNSで新商品やセール情報を発信してお客様との関係性を構築する場面は多いです。
金融・保険業は投資に関してオープンに話せるような風潮が後押ししてきたのもあります。
積極的に情報発信して、お客様に対してわからないことや聞きづらいことなどの不安点を解消することが発信するメリットだと言えます。
不動産に関してはオープンに情報発信する企業や不動産Tech企業が増えてきたこともあり、ソーシャルメディア活用が進んでいます。また、LINE@などのお客様と比較的クローズなやり取りが可能なサービスなどを活用してお客様との関係性構築にも役に立っていると考えられます。
クラウドサービス利用状況
利用状況と利用目的
年々増加傾向にあり、全体の6割が利用している状況です。
ファイル保管・データ共有、電子メール、サーバ利用、社内情報共有・ポータル、スケジュール共有です。
このあたりのサービスは、ほとんどがSaaSですので比較的導入しやすいです。
手始めにクラウドを使用してみたい企業にとっては有効なステップです。
クラウドサービスの効果
効果ありが8割超えとなっています。
導入するだけで効果がでるため、ぜひ活用したいサービスです。
クラウドに関して懸念がある場合は、誤解している場合もありますので、こちらの記事を改めて確認して見てください。
テレワークの導入状況
4社に1社が導入or導入予定という状況です。
運輸・郵便業、サービス業・その他以外は導入率が向上しています。
積極的に導入しようとしている傾向が見て取れます。
目的としては生産性向上により重点を置いているように見えます。
AI・IoT等によるデジタルデータの収集・利用状況
IoTやAI等のシステム・サービスの導入状況
導入・導入予定は2割程度、やはりまだまだと言った感じですね。
デジタルデータの収集・解析の目的
目的は効率化・業務改善がほとんどです。デジタルデータを収集することで非効率な部分を特定できて改善につながるといった流れが多いです。
顧客サービス向上に関しては、SNSやお客様要望の情報を解析して、顧客のニーズの発掘に役立てることができます。
事業の全体最適化に関しては、これまで部門ごとに業務を行っている点を全社統一させて情報集約するといったことが考えられます。
事業継続性に関しては、災害対策もそうですが、設備などの利用状況データを収集し、故障を事前検知して壊れる前に直すといったことを行うことで、生産がストップするのを防ぐといったことが可能です。
新規事業・経営については、デジタルデータを収集することで社内外のマーケティングデータを見て経験や感ではなく、データに裏付けされた新規事業への投資や経営判断が可能になります。
導入しているシステムやサービス
「監視カメラ」ってデジタルデータ収集できているのかちょっと疑問ですね。
カメラのデータだけだと、非構造データになっているので、集計や解析などは難しいです。
この監視カメラのデータを構造データに変換して、収集・解析の処理を行って始めて活用できる状態になります。
「監視カメラ」を導入しただけではデータ収集とは言えないので注意が必要です。
センサーに関しては、IoTの醍醐味です。
センサーに反応して条件を満たしたらなにかアクションを起こすというのが基本ですが、センサーデータを収集して未来を予測するといったこともできるようになります。
IoTやAI等のシステム・サービスの導入効果
7割が効果があったと実感しています。
積極的に導入してみることをおすすめします。
いきなりシステムを導入するのではなく、まずは自分たちでとりあえず試してみるというアプローチがおすすめです。
私も実際に試してみましたが、その時の体験をまとめています。
IoTは意外と簡単にできます。
自社で試してみて、本格的にシステム導入を検討する時に専門の企業におまかせするという流れが良いかも知れません。
まとめ
企業のソーシャルメディア利用は全体的に増加傾向にあります
クラウドサービスは6割の企業が導入し、8割が効果ありと答えています。利用はSaaaSから初めて見るのがよい
テレワークは4社に1社が導入or導入予定で、生産性向上を目的とする導入意向が強いです
IoT、AI等のシステムサービスは導入or導入予定が2割程度で、7割が導入効果ありと表明しています
出典:平成30年通信利用動向調査
本記事のデータ及びグラフは平成30年通信利用動向調査の内容を使用していますhttp://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html
個人のインターネット利用状況はこちらをご覧ください
投稿者プロフィール
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フリーランスのITコンサルタント として、CIO代行サービスで多くの企業をサポートしています。
企業のIT戦略 立案・実行支援を行い、
ITを活用した情報システム の導入・マネジメント支援しています。
IT利活用 に関して気軽な相談から経営に関わる支援まで幅広く受け付けています。
普段私が仕事をする時にお客様やプロジェクトチームの方々に実際に話している内容をたくさんの方々に届けます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が好きすぎるので「DX王子」と呼ばれています。
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