プロジェクトファシリテーターのじゅんです。
わたしはフリーランスとして10年以上システム開発プロジェクトや業務改善プロジェクト、社内統制プロジェクトなどさまざまなお仕事をさせていただいています。
その中で関わる人たちは、2人や10人の小規模なプロジェクトチームから、数百人の大規模プロジェクトチーム、数千人の従業員全員という規模までさまざまでした。多くの人たちと関わるとそれは多種多様な方々がいます。
そんな中で、ブレずに仕事をするというのは難しいものです。
その時に重要な軸となる考え方に「行動指針」があります。
私は、5つの行動指針に従って日々仕事に取り組んでいます。
全体を知りたい方は、以下の記事で紹介していますので、こちらをご覧ください
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5.常に楽しむ|office Rootの行動指針
常に楽しむ毎日を積み重ねることによってより良い結果が生み出される。結果だけの成功だけでなく過程が楽しくなるように努力と工夫をする。
今日紹介するのは、わたしが仕事をする上で常に心の中に持っている5つの行動指針の中から、「5.常に楽しむ」について書いてみようと思います。
長い人生を生きていれば、たとえ好きなことを仕事にしている人でも、どんな人でも
「やりたくないけれどやらねばならぬこと」「面倒くさいこと」
が必ず発生します。
ビジネス、プライベート、家庭、人間関係・・・あなたも思い当たるフシがあるのでは?
「常に楽しむ」とは、そのようなことに取り組む際の姿勢、心の持ち方です。
苦しい毎日、苦しい過程を耐えて達成した目標は達成感抜群!
例えば、あなたには達成したい大きな目標があるとしましょう。 そのためには、「やりたくないこと」や面倒だったり、大変だったりすることもしなければなりません。
「あと●日耐えれば、苦しい日々が終わる・・・」
「この数字に到達できたら、もう辛い思いはしなくていい・・・」
「これをやりぬいたら・・・」
そんなふうに「苦しみ」を繰り返して達成した目標は、大変な達成感にあふれます。
やっと達成した!!! 俺はやりきったぞ!!
これはこれでとても充実感がありますし、
アドレナリンが大量に出て、なんとも言えない満ち足りた気持ちになります。
もしかしたら、この気持ちを味わいたいからこそ、
苦しい思いをしても、再び次の目標を設定できるのかも知れません。
しかし、非常に強い達成感を得られる反面、
「やりきった・・・」という思いがあまりに強過ぎると、”燃え尽き症候群”のような喪失感がおそい、無気力になってしまう可能性もあります。
さらに、いくら苦しんで頑張ったとしても、目標が毎回必ず達成できるわけではありませんよね。
行動指針の3つ目に紹介した「常に向上する」でも触れましたが、高い目標を設定した場合など、達成できないときもたくさんでてくるはずです。
苦しくて大変な思いをしたのに、もし達成できずに激しく落ち込んでしまったら、その後、立ち直れなくなるかもしれません。
「次も達成できなかったら、どうしよう」と、自信をなくしてネガティブになってしまうこともあるでしょう。
楽しい毎日、楽しい過程を経て取り組んだ目標は当たり前に達成する!
一方で、
「これめっちゃ楽しい!」
「楽しいからもっとやりたい!」
「毎日、これが楽しみで頑張れる」
そんなふうに楽しい毎日、楽しい過程を経た場合は、目標を達成した瞬間、そこまで達成感に満ち溢れることはないかも知れません。
なぜなら「常に楽しむ」マインドを持ち合わせていると、目標達成はあらかじめ自分でわかっていて、「当たり前」のことだと感じられるからです。
では、それはなぜなのか。
私は、精神状態が安定することがひとつ大きな要因だと思っています。
どんなに大きな目標でも「達成」というゴールは、目の前の小さな目標(マイルストーンといいます)を成し遂げていった先にあります。
つまり、そうした「小さな目標」という過程を淡々と踏んでいけば、必ず達成できるのです。
もちろん、前述の「苦しみ」をともないながら取り組んだ場合も、マイルストーンやKPIなど小さい目標の積み重ねで達成することは可能です。
しかし、せっかく大変な思いをして小さな目標を達成しても
「また次も苦しいことが待っている……」
そう考えると精神的には不安定になりますよね。 目の前のことを乗り越えるのに必死で、その先にあるゴールも見えづらくなるでしょう。
逆にその気持ちを
「また次も楽しいことが待っている……」
と書き換えてみるとどうでしょう。 何だかワクワクしてきませんか?
次の小さな目標へとどんどん進みたくなり、その先のゴールも見えやすくなるでしょう。
着実にマイルストーンを積み上げていけるため、当たり前のように最終目標を達成することができるのです。
達成した瞬間の突発的な達成感は少ないかもしれませんが、これまでの過程もすべて含めて大きな達成感と自信に包まれるはずです。
たとえ達成しなくても楽しい
もちろん「常に楽しむ」マインドで取り組んでも、達成できない目標はあります。
しかし、楽しい毎日や楽しい過程を踏んだ先の目標未達成は、
「楽しかったからいっか!」と、ある種の”楽観視”ができます。
精神が安定しているため、自信喪失やネガティブな気持ちにもなりにくいでしょう。
そうとはいえ「なぜ達成できなかったのか」といった振り返りや、努力が足りなかったことに対する反省は必要です。
ですが、「自分が頑張って取り組んだ」という過去の事実に対しては、素直に認めることができるはずです。
「目標は達成できなかったけど、楽しんでできたのは無駄ではなかった」
「今回のことを学びに変えて、次は達成するぞ!」
そんなふうに前向きに捉えることができるでしょう。
「やらない」のは簡単。でもそれじゃつまらない!
仕事での目標だけでなく、人生においてはやりたくないこと、面倒くさいことが山ほどあります。
もちろん私も同じで、子どものころから「やりたくないなぁ」と思うことはたくさんありましたし、今でも仕事やプライベートで多々あります。
そうしたことを「やーめた!」と言ってやらない。
これって、実は一番簡単な解決方法です。
今までやったことのない人は、試しにまず「やらない」ことをやってみるとよいと思います。
ただ、この方法を何度もしたり、簡単にできることを知ったりすると
絶対に「つまらないな……」と感じてくるはずです。
たとえ目標を達成できても、学びも反省も「何も残らない」ことに気づくと思います。
これは、ゲームのイージーモードと同じです。
簡単にクリアできてしまうと、最初は気分が良いのですが、それを何回もやっているとだんだん面白くなくなってくるのです。
それに、たとえやりたくなくても面倒でも「やらなければならない」ことの場合、「やーめた!」ができないことも多々あります。
だったら「常に楽しむ」姿勢でいる方が、面白いですし、実りもあると思いませんか?
では、そのためにどうすればいいのでしょう。
ここからは、私の実体験を踏まえて具体的な内容を紹介します。
どうせやらなきゃいけないのなら楽しむ&考え方を変える!!
どうせやるのを避けられないことであれば、思い切り楽しむ方向に考え方を切り替えてみましょう。
わかりやすい例として、私が小学生のときのエピソードから紹介させてください。
「同じ漢字を10ページ書く」小学校の時の宿題
「新しく習った漢字を、10ページ書いてくる」
小学校のとき、宿題に出ませんでしたか?
漢字なんてだいたい10個くらい書けば覚えるし、後半は「意味ないんじゃない?」って思うことが多かったです。手もだんだん痛くなってきますし、辛い宿題です。
でも、やらなければ翌日学校で怒られてしまう…… さあ、あなたならどうしますか?
小学生だった私は、この宿題を「ゲーム」にしました!
例えば、
・めちゃくちゃ丁寧にかけるか
・どこまで崩して書けるか(怒られない範囲、やり直しされない範囲で)
・1文字何秒で書き終えられるか
・めちゃくちゃ濃く or 薄く書いてみる
・コピーしたんじゃないかと思うくらい、全く同じように書いてみる
などなど。
ゲーム性を持たせることで、辛さは楽しさに変わります。
「やった〜! 1ページ分、お手本の字みたいに丁寧に書けた!」
「目標タイムに届かなかった……悔しい!次は頑張ろう」
そんなことをしていると、10ページなんてあっという間。 もっと書きたくなりますよ(笑)
「200個の課題を読み解いて対策を考える」仕事における課題
次は、仕事におけるエピソードです。
問題が多発しているプロジェクトに途中から参加した場合、現状を把握するために、まずプロジェクトの資料を確認する。こうしたことは、当たり前のようにあります。
他のメンバーに聞けばいいと思うかもしれませんが、このような場合、いちいち話を聞いていられるほど、プロジェクトメンバーも暇ではありません。
しかも「資料を見る」と言っても、Excelに書かれた200個ほどの課題を読み解いて現状把握と対策を考えなくてはならない。そんな場面にも出くわします。
正直やりたくないですし、「もっと早く呼んでくれたら・・・」と思うこともあります。
(ですが、これが問題なくできていたら私は呼ばれない&必要ないので、私がこの時点で呼ばれるのは必然ではあるのですが・・・)
かつての私は、このような場面に出くわすとどうしたらよいかわからず、 「とりあえずこなさなきゃ!」
「まずは見ないと始まらない!」と、とにかく課題をこなし続けたわけです。
しかし、30個を過ぎたあたりから大変辛くなってきます・・・
そこで、私は適度に休憩を取りながら、このように意識を切り替えました。
「どうせたくさんの課題を見るのだから、内容の要約力を身に付けるチャンス!」
「文章力は将来に絶対役立つぞ!」
そんなふうに思いながら課題を見ていると、学びが多いのです。
例えば、
「こういう書き方はわかりやすい!」
「この文章はすごくわかりづらいな・・・」
というように、だんだんと「良い例」「ダメな例」の傾向がわかってきます。
後者はしっかり覚えておいて、
「自分がルールを作るときは、こういうものを絶対に出さないようにしてやる!」
と心に誓いました。
ただこなしていくのは疲労感ばかり溜まりますが、「自分の成長にも役立っている」といったプラスの要素が加わると前向きに取り組めます。
「毎朝、自転車で30分かけて保育園送迎」子育ての課題
プライベートの場面でも「やらねばならぬこと」は多々発生しますよね。
例えば、子どもの送迎。
私は、毎朝子どもを保育園まで送らねばなりません。
この任務を遂行するには、以下のすべてをクリアする必要があります。
・朝6時に起きる。
・自転車で30分かけて保育園に送っていく。
・しかも毎日……
正直つらいです・・・できることならやりたくありません・・・
ですから、これも考え方を変えてみました。
●「早起きしなければならない」→→「早起きできる!」
早起きは、自発的にやろうとするとやる気が起きないもの。 「子どもの送迎」という任務があるからこそ、早起きができるのです。
実際私はこれをやって早起きができるようになるまでにかかった日数は、ゼロ日です。
初日から早起きができました。
なぜなら時間が決まっているからです。
早起きして保育園に送っていったあとは、かなりの時間があくので、自転車でサイクリングを楽しんだり、朝の景色の良い公園によって気分転換に読書したり、朝仕事をしたり、とても良い時間を過ごすことができました。
これは少なくとも1年以上は続けられています。
●「往復1時間もかかる」→→「往復1時間の運動ができる!」
1時間の運動ってすごいですよね。
消費カロリーは約300kcalで、これが毎日ですからかなりの運動量です。
最近はほぼリモートワークで1日中座りっぱなしのため、運動不足は悩みの種でした。
スポーツクラブに通わなくても毎日運動できるのは、ありがたい!
こんなふうに考えるだけで、毎朝の任務が楽しく、意味のあることに思えてきます。
「自動車で往復2時間かけて習い事の送迎」子育ての課題2
子どもの習い事では、車での送り迎えが必要になることもあります。
しかも、私の場合、往復2時間と少し距離が長めです。
自転車と違って運動にもなりませんし、さてどうしましょう・・・
シェアカーでいろいろな車種に乗ってみよう!
これまでは、家の近くにあるシェアカーを借りて、単純に送り迎えだけをしていました。
しかし、せっかく2時間も乗るわけですから「絶好の試乗タイム」と考えて、シェアカーサービスでいろいろな車種に乗っています。
ファミリーカーではなく、あえてスポーツカーに乗って車を楽しんでいます。
スポーツカーって、家族を持つと絶対と言っていいほど選択肢から外れますが、シェアカーであれば気分を変えたいときに乗ることができます。
私は、走り屋ではないですが、イニシャルD(頭文字D)はマンガやアニメで学生の頃から読んだり見たりして楽しんでいました、
ですので、シビックやGT86などは知っている人であればワクワクするのではないでしょうか?
(もちろん安全運転で!ですよ!!)
シェアカーの中には、ロードスターやコペンGRスポーツといった、オープンカーも借りることができます。
オープンカーって購入してもほとんどオープンにしないと思うし、ましてや2人乗りの車って、家族持ちには考えられませんww
しかし、たまにオープンカーでドライブすれば、いつもとは違った雰囲気に、子どもも喜びます!
これに味をしめて、たまに夫婦でドライブデートを楽しんだりしています。
子供ができると夫婦の時間がなくなりがちですが、お付き合いしている時を思い出して二人の時間を楽しむのもアリです!
遠回りして帰ってきてみる
いつも同じ道を通って帰ってくるのも良いですが、少し変えてたまには景色の良いところによってかえるのも良いです。
海が見えるところや、夜景が見えるところ、飛行機が見えるところ、など止まって見なくても通るだけでも普段と違う時間を過ごすことができるはずです。
さらに、子供と会話する時間に当ててみるのも良いです。
家族の中で話す会話も大事ですが、親子2人きりで話をしてみると、子供にとっても特別な時間になります。
普段聞けない話をゆっくりする時間も楽しい時間の過ごし方のひとつです。
自分への「ご褒美」をうまく使うのも一案
さまざまなことを楽しんでやる方法をお伝えしてきましたが、これだけは忘れないでください。
「楽しむ」ことと「楽をする」ことは全く違います。
いくら「楽しんでやろう」と取り組んでも、ときにはどうしても「大変なこと」や「今の自分にとっては辛いこと」をしなければならない場面が出てきます。
そんな時は、うまく自分への「ご褒美」を設定しましょう。
何でも良いですが、できるだけ、自分のテンションが上がるものを設定することがポイントです。
これができたら自分へのプレゼントを買おう
ずっと欲しかったパソコンやアクセサリー、洋服、バッグ、車・・・
そういう物でも良いですし、
「ハワイに旅行へ行くぞ!」
「あのショップで3万円分、好きなものを買おう!」
「マッサージを120分受けよう!」
といったプレゼントもありだと思います。
大人になると、プレゼントをもらう機会ってなかなかないので、ぜひ素敵なプレゼントを考えてみてください。それが、ゴールまで走り切る原動力になるはずです!
ダイエットに繋がったらラッキー
自転車の送迎のように「運動系」の辛いことは、ダイエットに結びつけると満足感が高いです。
「絶対●●kgやせる!」などとストイックにやるのは、逆に精神的なストレスになりかねないのでおすすめできませんが、「ダイエットできたらラッキー!」くらいの気持ちで取り組んでみましょう。
200個の課題解決のように「デスクワーク系」の辛いことも、合間にストレッチや散歩など軽い運動を挟むとリフレッシュになりますし、もしかしたらダイエットにもなるかも!?
・・・ちなみに、私はやせていませんww
行動すれば反発にあうし、打ちひしがれるときも・・・・・それは前に進んでいる証拠です!
今回ご紹介したように、楽しみながら仕事をしていると、
「もっと真剣にしろ!」「真面目にやれ!」
「そんなんで本当にできるのか?」「そんなやり方じゃダメだ!」
そんな反発を受けたり、目標達成できなかったときは
「ほら見ろ!」「だからダメなんだ!」
などと言われたりすることがあるかも知れません。
そんな時は、落ち込んだり不安に思ったりしなくて良いのです。
なぜなら、前述したように楽しみながら仕事できる人は、安定した精神で着実にマイルストーンを積み上げていける人だからです。
どうか安心して、「大丈夫、前に進んでいる!」と自分に言い聞かせてあげてください。
もし一度で目標を達成できなかったとしても、確実にご自身の成長につながっているはずです。
私達は、主体的に自分で考え、楽しみながら行動している人を大歓迎しますし、そのようなチームでありたいと常々思っています。
本日の提案|楽しいことをするだけではなく、面倒なことを楽しくする工夫をしてみましょう!
・やりたくないこと、面倒なことは「楽しく」できないか工夫してみましょう
・どうしても大変なときは「ご褒美」を設定してみましょう
5つの行動指針
全体に関しては、以下の記事で紹介していますので、全体を知りたい方はぜひこちらもご覧ください!
じゅんさん、あるいは当社に少しでも共感や「いいな」を持ってもらえたなら、一緒に仕事をしましょう!
随時メンバーも募集しています。
投稿者プロフィール
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フリーランスのITコンサルタント として、CIO代行サービスで多くの企業をサポートしています。
企業のIT戦略 立案・実行支援を行い、
ITを活用した情報システム の導入・マネジメント支援しています。
IT利活用 に関して気軽な相談から経営に関わる支援まで幅広く受け付けています。
普段私が仕事をする時にお客様やプロジェクトチームの方々に実際に話している内容をたくさんの方々に届けます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が好きすぎるので「DX王子」と呼ばれています。
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