デジタルトランスフォーメーションの7つの事例をこちらの記事で紹介しています

AI(人工知能)アナウンサーをWordPressに導入するための具体的な手順|Amazon Polly

AI(人工知能)アナウンサーをWordPressに導入するための具体的な手順|Amazon Polly

こちらの記事にてAI(人工知能)をブログに導入してみた経緯を紹介しました。
今回はその中で出てきた、具体的にWordpressにAmazon Pollyを導入する手順を紹介します。

導入が完了するとブログ記事に以下のような再生ボタンが表示され、音声読み上げが可能になります。
記事ごとに設定有無を選択できます。

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AI(人工知能)アナウンサーをWordPressに導入するための具体的な手順|Amazon Polly

本記事ではWordPressにAIアナウンサーのAmazon Pollyを導入する具体的な手順をまとめたいと思います。

1.前提条件を確認する
2.AWSの権限ポリシーを作成する| AWSマネジメントコンソールで作業
3.プラグイン用のIAMユーザーを作成する
4.Amazon Polly 用 WordPress プラグイン(Amazon AI)をインストールする
5.Amazon AI プラグインの設定をする
6.投稿記事へ適用する

1.前提条件を確認する

今回紹介する内容は以下の前提条件を満たしている必要があります。

  • WordPressでサイトを構築している
  • WordPressはAWS以外の場所に構築している
  • AWSのアカウントを持っている

2.AWSの権限ポリシーを作成する| AWSマネジメントコンソールで作業

AWSアカウントでログインします

セキュリティ、ID、およびコンプライアンス → IAM をクリックします


ナビゲーションペインで、[ポリシー] を選択します。

コンテンツペインで、[ポリシーの作成] を選択します。


[JSON] タブを選択し、以下のテキストを [JSON] ボックスに貼り付けます。
貼り付けるコードは画像したのものをコピペすればOKです。
貼り付けたら[ポリシーの確認]ボタンを押します。

{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Sid": "Permissions1",
            "Effect": "Allow",
            "Action": [
                "polly:SynthesizeSpeech",
                "s3:HeadBucket",
                "polly:DescribeVoices"
            ],
            "Resource": "*"
        },
        {
            "Sid": "Permissions2",
            "Effect": "Allow",
            "Action": [
                "s3:ListBucket",
                "s3:GetBucketAcl",
                "s3:GetBucketPolicy",
                "s3:PutObject",
                "s3:DeleteObject",
                "s3:CreateBucket",
                "s3:PutObjectAcl"
            ],
            "Resource": "arn:aws:s3:::audio_for_wordpress*"
        }
    ]
}


ポリシーの名前を入力します。
ポリシーの作成を押します。

3.プラグイン用のIAMユーザーを作成する

[Users(ユーザー)] を選択します。

[Add User(ユーザーを追加)] を選択します。


[User Name (ユーザー名)] に、WordPress と入力します。

[Access Type (アクセスのタイプ)] で、[Programmatic access (プログラムによるアクセス)] を選択し、[Next: Permissions (次へ: アクセス許可)] を選択します。


[Attach existing policies direction (既存のポリシーを直接アタッチ)] を選択して、リストから新しく作成されたポリシー (PollyForWordPressPolicy) を選択し、[次のステップ:タグ] を選択します。


何もせずに[次のステップ:確認]を選択します。


[Create User] を選択します。(1つしかない場合は自動的に表示されます)


IAMユーザーの作成が完了しました。

アクセスキー ID とシークレットアクセスキーを記録します。
プラグインを設定するために必要です。

重要:
これらのキーが表示されるのはこのときだけのため、必ず記録してください

4.Amazon Polly 用 WordPress プラグイン(Amazon AI)をインストールする

WordPress管理画面にログインする。
メニュー → プラグイン → 新規追加 と選択する。
Amazon AI で検索する。
「Amazon AI Plugin for WordPress」の「今すぐインストール」を選択する。
「有効化」を選択する。

5.Amazon AI プラグインの設定をする

WordPress管理画面のメニューから[Amazon AI]を選択する

General

先程記録して置いったキー情報を貼り付けます。
貼り付けたら、「変更を保存」を選択します。

Text-To-Speach|テキストの読み上げ

この設定画面は特に変更する必要は無いです。
もし変更するとしたら、VoiceName(声の名前)の部分ですかね。
Mizuki(女性)とTakumi(男性)で声を変えることができます。

あとは「 Bulk update all posts(すべての投稿を一括更新します)」で、すべての記事に一斉に 適用することができます。
記事が多い方は無料枠から外れてしまう可能性があるので、気をつけましょう。
料金に関しては後述します。
私の場合、極力無料枠でおさめたいので、全記事への適用はしてません。

Google翻訳で日本語化しています。本来は英語で表示されます。

Translate|翻訳する

翻訳サポートの設定です。Amazon S3ストレージを使用すると翻訳して話してくれるようです。
今回はやりませんでしたので、また別の機会にやってみようと思います。
その時は別記事でまとめます。

Podcast|ポッドキャスト

ポッドキャストの設定ができるようです。
音声配信で、ラジオのように配信できます。
これをやれればオーディオブックみたいにブログを配信できるからやってみたいなぁと思ってます。
これも別の機会にやってみようと思います。

Alexa Integration|アレクサ統合

スマートスピーカーのAlexaに統合できるようです。
ポッドキャストの設定と合わせてできるみたいなのでこちらも別の機会に試そうと思います。
Alexaに呼びかけたら私のブログの最新記事を読み上げてくれるようなことができそうです。
おもしろそう!!

6.投稿記事へ適用する

設定が完了すると、これまでの投稿画面の下に上記のような設定ができるような表示がでてきます。
チェックをつけると記事に反映されます。
既存の記事に関しては、更新ボタンを押すと表示されます。
新規の記事は初期設定でチェックが付いていますので、つけたくない場合のみ外すようにしましょう。

作業にかかった時間は1時間くらい

今回の手順はAwsの公式サイトを見ながら設定したので、1時間くらいかかりました。

調査するのに時間がかかったくらいで、実際の作業時間は20分くらいじゃないかと思います。
この短時間で構築できるのは良いですよね。

参考サイト

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/polly/latest/dg/plugin.html

気になる費用は?

これってやってみたいけど、じゃぁいくらかかるの?って気になりますよね

Amazon Polly 料金
https://aws.amazon.com/jp/polly/pricing/

無料枠|音声の最初のリクエストから12 か月間は 500 万文字/月まで

無料利用枠は、1 か月あたり 500 万文字
Amazon Polly の無料利用枠では、音声の最初のリクエストから
12 か月間は 1 か月あたり 500 万文字まで、音声または Speech Marks リクエストを利用できます。

従量課金制モデル| 100 万字に対して 4.00 USD

処理したテキストの文字数に応じて毎月課金されます。
Amazon Polly の料金は、音声文字、または Speech Marks のリクエスト 100 万字に対して 4.00 USD です (無料利用枠を超えた場合)。

計算方法

計算方法は、以下のようになります。

リクエスト件数 × テキスト文字数 = テキストの長さ
1000ページ/PV × 1000文字/ページ = 100万文字

100万文字を超えると、4.00USD課金されてくるので、注意が必要です。

ブログのアクセスが大量にあるサイトはコスト面をしっかり計算したほうが良いです。
記事ごとに適用有無を設定できるので、アクセスの少ないページに導入してみて広げていくのが良いと思います。

私は現時点で、無料枠で利用していますが、今後の処理量を見ながら判断したいと思います。
例えば読み物系の記事にのみつけるとか。

WordPressプラグイン Amazon AIへの期待

チャプタースキップをしたい

目次ごとにスキップする機能があると、途中で止めた時に再生しやすい

速度調整ができると嬉しい

私は普段オーディオブックを使用しているのですが、最高で4倍速で聞く場合があります。
速度調整ができると、オーディオブックを活用している人にとってはすごく便利な機能になりそうです。

再生リストみたいなのを作れると嬉しい。(もしかしたらポッドキャスト機能でできるのかも知れない。)

シリーズ系の記事をまとめて、通勤時間などで電車や車の中で聞き流しができるようにオーディオブック化できるとすごく嬉しい。

まとめ|6ステップで簡単にWordpressにAmazon Pollyを導入できます

1.前提条件を確認する
2.AWSの権限ポリシーを作成する
3.プラグイン用のIAMユーザーを作成する
4.Amazon Polly 用 WordPress プラグインをインストールする
5.プラグインの設定をする
6.投稿記事へ適用する

WordPressでブログを運用している人であれば、AWSの無料枠を使って気軽に試せるので導入してみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

じゅん
じゅんプロジェクトファシリテーター
フリーランスのITコンサルタント として、CIO代行サービスで多くの企業をサポートしています。
企業のIT戦略 立案・実行支援を行い、
ITを活用した情報システム の導入・マネジメント支援しています。
IT利活用 に関して気軽な相談から経営に関わる支援まで幅広く受け付けています。

普段私が仕事をする時にお客様やプロジェクトチームの方々に実際に話している内容をたくさんの方々に届けます。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が好きすぎるので「DX王子」と呼ばれています。

フリーランス協業パートナー(PMO、ITコンサルタント)を募集しています

CTA-IMAGE 弊社代表はフリーランスとして大手SIer、国内外大手コンサルティング会社とのプロジェクトを多数行ってまいりました。現在、お答えできないほどの支援依頼が来ている状態です。 そこで、お客様のプロジェクト推進を支援していただくために協業パートナーを募集中です。 当社に依頼のある案件は、コンサル案件、PM/PMO案件が中心です。(一部ITエンジニアリング案件もあり) DX、システム導入、BPRなどさまざまな目的のプロジェクトを成功に導くために適切に管理し、推進していくためにPMOとして支援していただきます。 単にプロジェクトメンバになるだけでなく、プロジェクト推進の中心的存在になり自ら推進していただきます。

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