プロジェクトファシリテーターのじゅんです。
IT導入に関して、どのように進めたらよいか、どのような製品を使えばよいか自社だけでは判断できかねる場面は多いです。
そんな時に専門知識を持った専門家に相談することを思いつきますが、そもそも誰に相談したら良いでしょうか?
この記事ではIT導入に関して社外の誰に相談したらよいか、良い相談相手を見極める方法を紹介します。
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4割の企業は地元のITメーカ(システムベンダ)・販売会社に相談しているが、こだわる必要はない!
2018年の中小企業白書では、IT導入に関する社外の相談相手は
「地元のITメーカ・販売会社」が約4割と最も高く、次いで、「公認会計士・税理士」と「地元以外のITメーカ・販売会社」が25%前後です。さらに2割弱は特に相談していないという現状もあります。
相談相手の肩書や職種は実はあまり関係ない?
相談しやすい相手や話しやすい相手に話すのは確かに有効ですが、話やすさだけで相談相手を決めると意外とリスクがあります。
ITに関しては技術変化が激しく、新しい技術がたくさん登場しています。
IT導入やIT活用ではどの職種の企業でも積極的に導入を進めている企業とそうでない企業が別れてきます。
先程の相談相手の割合は参考情報として役に立ちますが、割合が多いからといって必ずしも、地元のITメーカ・販売会社、公認会計士・税理士が良いわけではありません。
ではどのような相談相手とお付き合いすればよいでしょうか。
まずは、注意すべき相談相手を見ていきましょう。
こういう行動や言動をする相手(企業)には相談してはいけない!相談相手を見極める方法
見極める方法は以下にチェックポイントを用意しているので参考にしてください。
機能や性能については説明できるが経営や事業の成果にどのような貢献ができるのか説明できない
会計システムを導入すると決算書が簡単に作成できますよ。
クラウドを導入するとパソコンでもスマホでも見れますよ。
というように情報システムや技術そのものの説明のみをする相手は要注意です。
システムベンダやITコーディネータの特にプログラマーやソフトウェアエンジニア出身の方に多い傾向があります。システムの中身の技術や機能そのものに焦点を当てすぎていて小手先の話が多くなります。
このような方はお客様の立場で考える習慣がなく、経営や業務に関心や知識がない場合です。
さらに、自社の製品の話をしてくる場合はお客様の成果よりも自分たちの成果を優先している可能性もありますのでさらに注意が必要です。
自分たちの「できること」でしか解決策を示そうとしない
公認会計士・税理士や金融機関であれば、財務・経理領域
社労士であれば人事・労務領域
システムベンダであれば自社製品、自社でできる範囲
というように専門領域がそれぞれ存在することは良いことです。
しかし、IT活用は全社的な視点でシステム導入を考えなければいけません。
相談相手が自身の知識と経験のみで解決策を提示してくる相手は要注意です。
このような方は、自分の得意領域以外のことを話してリスクを追うのを嫌っている。
自分たちの利益を優先し、得意領域で会話をしたい、
領域を広げたいが、経営やリソースに余裕がない、
といった理由から自分たちの「できること」でしか解決策を示そうとしない状況が発生します。
テクノロジーやその可能性について分かりやすく説明できない
これはIT系の人と会話をしたことがある方であれば思い当たるフシがあるのではないでしょうか。
SNSを活用したMAを構築して、顧客の新規獲得からLTVの向上につなげて売上をあげましょう。
BCPを考慮してDR環境を東京リージョンと大阪リージョンの2拠点に構築しましょう。
これなに言っているかわかりますか?
誰に対してもこのように話している人はかなりヤバイです。
相手にわかってもらおうという意識そのものが欠けています。
一見専門知識があって頼りになりそうな雰囲気がありますが、自分の領域以外に関心がなく、勉強をしていない、もしくは勉強する習慣がないとも言えます。
新しい方法論や見積を求めても旧来のやり方で提案しようとする
新しいことに取り組む場合や挑戦をする場合は、これまでの見積もり方法などのやり方には当てはまらない時があります。
そんな時に、
その方法ではやったことなく、当社では前例がないので。
と言った発言が出てくる場合は要注意です。
仕事のやり方を変えたくない。読めないリスクはできるだけ避けたい。といった心理があります。
新しい方法論やテクノロジーの適用を求めると保証できない、実績がない、時期尚早などのネガティブ・ワードが頻発する
これは、前述した内容をすべて含んだことのように思いますが、相手の想いを理解しようとしない、そもそも知識がなく、学ぶ意欲もない、新しいことにチャレンジする意欲が無いといった考えがあることからこのような発言がでてきます。
ではどのような人たちに相談して一緒に仕事をすれば良いか
具体的にどのような職種の人に話をすればよいでしょうか?始めにお見せしたグラフにあるような方々であれば誰でも構いません。また、グラフに記載のない方々でも構いません。
むしろ、ITに詳しい、専門性が高いといった観点で、さまざまな方とお話するほうが良いです。
ここからは、相談した相手と一緒に仕事をしていけるかどうかの判断ポイントを紹介します。
ポイントは以下の3点を満たしている方や企業と協力していくことです。
完璧に満たしていなくても3つすべての要素を必ず持っていることが条件です。
どれか一つが欠けている場合は相談相手として難しいと判断して良いです。
1.あなたの事業や経営の価値を意識して会話をしてくれる
2.あなたの個別の事情に配慮してくれている
3.一緒になって成功しようという意欲を持っている
1.あなたの事業や経営の価値を意識して会話をしてくれる
ITが自分たちの事業や経営に対して、どのような価値を提供してくれるのかを具体的にわかりやすく説明してくれて、
IT活用が売上増やコスト削減にどのようにつながるかをロジカルに分かりやすく結びつけて説明してくれる必要があります。
さらに、自分たちにできることだけではなく、他社も含めた「世の中常識」を客観的に説明してくれる相手はとてもあなたのことを意識して会話をしてくれていると判断して良いです。
2.あなたの個別の事情に配慮してくれている
あなたの業種や規模などの個別事情をしっかり聴いてくれて、それを考慮した説明をしてくれることが重要です。そして、あなたの個別の事情や課題、要件について理解し、社内で営業とエンジニアなど役職や業種をまたいで共有できていることも必要です。
さらに、実際に具体的な話になったときには、あなたの業種や業態に関連した専門的知識やスキルを持った人が担当してくれる、もしくは紹介してもらえることが重要です。
そして何よりも、専門用語を乱発することなく、難しいことでも理解できるようにわかりやすく説明してくれることが最も重要です。
3.一緒になって成功しようという意欲を持っている
あなたにIT活用や導入に関して提案を受ける場合に、
標準の提案書を手直しするのではなく、あなた向けに提案書を作成してくれるかを見ましょう。
完全に新しく作成されるもので無くてもよいですが、標準の提案書に自社向けの部分が追加されているかを見ましょう。
相談相手がシステムベンダーやIT企業であれば、初期段階から技術や業務のわかるエンジニアが同席し、生産性の高い議論ができるかを見ましょう。
そして、専門分野外の領域が必要だとわかった場合であっても、リスクをとって一緒に挑戦する姿勢があるかを見ましょう。
本日の提案|一緒になって成功しようとしてくれる相手に相談しましょう!
以下の3点に当てはまる相談相手を見つけましょう
1.あなたの事業や経営の価値を意識して会話をしてくれる
2.あなたの個別の事情に配慮してくれている
3.一緒になって成功しようという意欲を持っている
もちろん!私宛の相談は大歓迎です。
私はフリーランスでお仕事をしていますので、御社の立場に立って、御社の中に入って一緒にIT導入や活用を進めていくことができます。
御社にあった進め方でIT導入と活用をお手伝いできますので遠慮なくご相談ください。
投稿者プロフィール
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フリーランスのITコンサルタント として、CIO代行サービスで多くの企業をサポートしています。
企業のIT戦略 立案・実行支援を行い、
ITを活用した情報システム の導入・マネジメント支援しています。
IT利活用 に関して気軽な相談から経営に関わる支援まで幅広く受け付けています。
普段私が仕事をする時にお客様やプロジェクトチームの方々に実際に話している内容をたくさんの方々に届けます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が好きすぎるので「DX王子」と呼ばれています。
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