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- 1. ブレストのやり方知ってますか?アイディア出しに役立つブレインストーミング!
- 2. ブレストはアイディアを出して終わり|Outcome
- 3. アイディア出しをする時のブレストの進め方(1時間の場合)|Agenda
- 4. ブレストを成功させるための4つのルール|Rule
- 5. ヒートアップしてルールが守られてなかったら?
- 6. 仕切るんじゃない!全員参加だ!!|Role
- 7. ブレストを効果的に行う道具と使い方|パソコンを捨ててみる
- 8. 場作り|模造紙をみんなで囲んで!
- 9. アイディアが煮詰まった時に使えるツール
- 10. さらに効率的にするには
- 11. 本日の提案|ブレストのやり方を改めて確認してみましょう!
- 12. 会議のやり方について知りたい方はこちらの記事も参考にしてください
ブレストのやり方知ってますか?アイディア出しに役立つブレインストーミング!
このように書くと、「ブレストって、何を今さら・・・」と思う方もいらっしゃると思います。あまりにも広く普及しすぎた言葉であり、ビジネスマンであればやり方も知っていて当然のような言葉です。
しかし、「ブレインストーミング」という言葉だけが先行して、会議そのもののことをブレストと呼んだり、何も考えずに集まって話をすることをブレインストーミングと呼ばれることがあります。ここまででは無いにしても、数個程度のアイディアが出されて会議は成功だったと思っている場合はありませんか?
もし、そのようなことがあれば 今回紹介するやり方を読むと少しだけ考えが変わるかも知れません。
そもそもブレスト(ブレインストーミング)とは?
ブレインストーミング(英: Brainstorming)あるいはブレインストーミング法(BS法)とは、アレックス・F・オズボーン(英語版)によって考案された会議方式のひとつ。集団思考、集団発想法、課題抽出ともいう。日本では「ブレスト」と略されることがある。
wikipediaより
1941年に良いアイデアを生み出す状態の解析が行われた後、1953年に発行した著書 Applied Imagination の中で、会議方式の名称として使用された。
ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。
「アイディア出しをする会議」という認識は多くの方の中で共通かと思います。
しかし、ポイントは「みんなで」「集団で」というところです。
ブレインストーミング(ブレスト)とは、 「集団でアイディア出しをする会議」ということです。
ブレスト本当にやったことある?
「ブレストやりましょう!」といって10人くらいで集まって始まった会議で、2,3人が企画の説明と考えを一方的に1時間話して終わり。
このような会議に参加した時は衝撃を受けました。。。
ブレストとはなんなのか。。と。。。
話しまくっていた方の会議の感想は、「いやぁ~ヒートアップしちゃったねぇ~」だそうです。
一方、話を聞くだけだった参加者の感想は「いつもこんな感じです」だそうです。
世の中にはこのような会議も存在するのです。
「アイディア出しをする会議」という認識はあるのですが、一方的に自分の考えを話して終わり。
話している方は自分の中のアイディアを出しているつもりですが、聞いている方は地獄です。
もはや会議ハラスメントです。いや、ブレストハラスメントですww(言い過ぎました。。。)
ブレストはアイディアを出して終わり|Outcome
ブレインストーミングのやり方では、会議のポイントがあります。
それは、
アイディアを出しまくって、会議は終わり
という点です。
これを聞くと少し驚く人も出てくるのではないでしょうか。
ブレインストーミングはアイディアを出して終わりなのです。
ブレストやこの手の会議だとグルーピングやアイディアを絞り込むなどをしてまとめたがります。
ここがポイントです。
まとめることを前提にアイディアを出すと、
アイディアが出きりません!
自由な発想がでてきません!
どこかで現実的な解やまとめることを前提としたアイディアを出しがちになってしまうのです。
これは、会議の数をこなしている人ほど陥りやすいポイントです。
ブレインストーミングは自由な発想を量産することが大切なので、実現できるかどうかは別の話なのです。
別の話であれば、会議は分けて、後日行えばよいのです。
ブレインストーミングの目的はアイディアを量産すること。
後日実施する会議はアイディアを絞り込むこと。
というように会議を設定するのです。
アイディア出しをする時のブレストの進め方(1時間の場合)|Agenda
具体的にどのように進めれば良いかの流れを提示するのがアジェンダです。
今回は1時間のブレストを例に上げて書いてみます。アジェンダ例は以下のとおりです。
1.インプット|テーマ共有(5分)
2.個人ワーク(5分)
3.個人のアイディア共有(10分)
4.グループディスカッション|ブレスト本番!(20分~30分)
5.終わり(10分)
1.インプット|テーマ共有(5分)
会議の主催者はここで今日議論するテーマを共有します。どのようなことに関してアイディアを出すのかと言うことを参加者に伝える時間になります。また、参加者によっては、ブレインストーミングを認識違いしている方もいらっしゃる場合があるので、以下の事項も改めて説明しましょう。何度も同じメンバでブレストを行っていて共通認識ができている場合は省いても構いません。
ゴールの説明:アイディアが模造紙いっぱいにたくさん出ている状態になること
流れの説明
グランドルールの説明
紙とペンの使い方
黄色の付箋を配る(後述のルール部分を参照)
2.個人ワーク(5分)
いきなり話し始めると声の大きい人がずっと話をして終わり、ということになりかねません。
考えたことをすぐに言語化できる人とできない人がいます。個人でじっくり考える時間をとりましょう。
たくさんアイディアが出る人出ない人にわかれますが、会話したくなるのを抑えて個人でアイディア出しをしてみましょう。
3.個人のアイディア共有(10分)
誰でも構わないので、カードを一つ一つ共有していきます。
このときの注意としては、一人1カードずつ共有する点です。一人が話しきってから次の人、というやり方ではなく、一人の人が1つのカードを話したら次の人、という流れにします。
そうすることで1人が長時間話して、後半の人の話す時間がなくなるということを防げます。
4.グループディスカッション|ブレスト本番!(20分~30分)
いよいよブレインストーミングの醍醐味です。
個人ワークで出した自分の意見とは違った意見を見てみてもう少し聞いてみたいことがあったら質問したり、出てきた付箋をみて新しいアイディアが湧いたら加えていきましょう。後述するルールのとおり、自由な発送で、乗っかりOKなので、どんどん話を膨らませていきましょう。
話が途切れる場面があったら、話題に触れていないカードを見て深掘りしたり話を広げたりしてみましょう。
そして、大事なポイントは、発言した内容を書きましょう!という点です。白熱すると記録するのを忘れてしまいますが、しっかりと記録しましょう。
発言社が記録するのが良いですが、忘れている場合は、周りの人がフォローして記録するようにしましょう。
この時、書く人を決めるのではなく、気づいた人が書くようにしましょう。
「字が下手だから」という理由で書かないのはやめましょう。
5.終わり(10分)
最後は時間調整部分なので、特に意識しなくてもOKです。
記録していない点や発言が少なかったメンバへの発言ポイントを用意してあげましょう。
たくさんのアイディアが書かれた模造紙を眺めて、ブレインストーミング終了です。
ブレストを成功させるための4つのルール|Rule
ブレストは 「みんなでアイディア出しをする会議」です。議論するメンバはもちろん人間です。
いろんなタイプの人間がいます。だからこそ良いアイディアがでるのですが、ある程度の方向付けが必要です。
それがルールです。
ブレインストーミングには基本的な4つのルールがあります。
「知っている」「わかっている」と言って流さずに、しっかりと共有しましょう。
立場や性格によって これらのルールを守ることが難しいかたもいらっしゃいます。
そのような場合も考慮して改めてルールを共有しておきましょう
批判&判断はしない・結論は出さない|結論厳禁
「今の状態じゃ無理」
「どうやってそれやるの?」
「誰がするの?」
「それって本当にできんの?」
これらの発言はブレインストーミングで行う内容ではありません。
出てきたアイディアをどのように具体化するか、実現できるかというような判断や結論を出すことは別の会議で行う話です。
この点に関しては、頭ではわかっていてもついしてしまいがちです。
常に答えや結論を求められているビジネスマンは、結論ありき、早期判断が根底にあるので始めのうちはこれをしてしまいがちです。
特に、ベテランのビジネスマンであればあるほどこれをしてしまう傾向があります。
自由に発言する|自由奔放
「それは現実的じゃない」
「ありえない」
「不可能だ」
と思われる意見ほど、ブレインストーミングでは歓迎されます。
むしろ、このような意見が出てこないブレインストーミングはとてもつまらない会議ですし、わざわざブレインストーミングをする必要はありません。
誰も考えなかった突拍子もない発言や考えがブレインストーミングの醍醐味です
量を重視する|質より量
1つのカードに頭を悩ませたり、話が煮詰まったりしたら、話をすぐに切り替えましょう。
様々な角度から物事を見てみたり、それでも盛り上がらなかったら、別のカードに切り替えましょう。
また、全く関係のない別のアイディアを出すのもOKです。
乗っかり大歓迎|結合改善
他人の意見を横取りする。のではなく、他人の意見にどんどん便乗しましょう!
ブレインストーミングでは「誰が発言したか」ということは重要ではなく、「どんな意見がでたか」ということが重要です。
他人が発言したアイディアを発展させてどんどん新しいアイディアを生み出しましょう!
合言葉は「Yes!And~」
ヒートアップしてルールが守られてなかったら?
ルールです。
と始めに説明しても議論が白熱してくるとそれを忘れがちになります。
「それは無理じゃない?」とか
「それは前にやったからダメ」とか
そのような場合のテクニックとしては、黄色の付箋を事前に配るようにしています。
「それはルール違反です!」
ってなかなか発言できないですよね。
ですが、サッカーのイエローカードのように黄色の付箋を見せることはできます。ルール違反をした場合気づいた人複数人がイエローカードを上げれば、ルール違反した発言者は「あっ」と言って気づきます。
何回かすれば無くなってくるので始めのうちは効果的です。
ルール違反したからといって特に罰があるわけではないので、遠慮なくイエローカードをだしましょう!
4つのルールに加えて、「イエローカード2枚で退場!」というルールを加えてもおもしろそうですが、会議の目的からそれるのでおすすめしません。
効果的なイエローカードの使い方は以下の記事で紹介しています。
仕切るんじゃない!全員参加だ!!|Role
会議では通常、議事を取ったり、司会進行をしたり、仕切ったりする人がいて、それぞれの役割が決まっていると思います。
ブレインストーミングの場合は、フラットに全員で発言し、全員で記録する!
それぞれが補足しあって会議を成立させるのです!!
実際の役割例
そうは言っても前述の進め方をしようとすると、集まりもしないし、会議も始まりません。
そこで、現実的な役割は以下のようになります。
進行役、会議主催者、タイムキーパー:1人
(アイディアがほしいテーマを持っている人)
アイディア出し、記録係:参加者全員
ブレストを効果的に行う道具と使い方|パソコンを捨ててみる
道具を用意する
パソコンやプロジェクタを使用して大きな画面で効率よくアイディア出しをする場面もあると思いますが、私がお勧めしているのは大きな模造紙に付箋を使ってペンで手書きをする方法です。
デジタルトランスフォーメーションを推進している私からすると矛盾しているのでは?と思われるかも知れませんが、アイディア出しに関しては、アナログな方法で紙とペンを推奨しています。
一見非効率に思われるかも知れませんが、複数人でアイディアを創出する際に今の所この紙とペンにかなう方法は見つかっていないです。その理由は後半に書きたいと思います。
模造紙
ペン|水性マーカー
付箋
イエローカード用付箋
その他の道具
付箋への書き方
遠目でも見やすいようにハッキリ大きな字で書く
黒や青、など濃い色のペンを使う
「●●を▲▲する」という形式で書く(単語のみで書くとあとから見て何のことかわからなくなるため)
なぜ紙とペンを使うのか
空間の制限を無くせるからです。
効率を求めてノートPCや大きなディスプレイを使ってパソコンでのブレインストーミングを行う場面も見かけます。
しかし、これらは画面サイズという制限がついてきます。
スクロールすればいいじゃん!
という声が聞こえてきそうですが、ちょっと考えが甘いです。
画面から情報が消えることによって思考が遮られてしまうからです。
壁一面や机一面に広がった付箋を見渡して全体俯瞰することでひらめきが生まれ、次々にアイディアがでてくるのです。
オンラインでやる場合はツールを使うのもアリ!
リモートワークなどで同じ場所に集まることが難しい場合は、オンラインミーティングで上記のようなツールを使ってブレストをすることも可能です。
ツールの使い方の慣れは必要ですが、よくあるマインドマップツールやオフィスツールを使ってブレストを行うよりは
場作り|模造紙をみんなで囲んで!
「机や椅子を動かすのが面倒だから」という理由で会議室にある机や椅子のレイアウトのままで行っていませんか?
丸テーブルや机を組み合わせて模造紙が広げられるようにして、その周りを囲むようにブレインストーミングをしてみてください。
きっと白熱しますよ!
会議だから座るという考えも捨ててみてはどうでしょう?
立って、歩きながら、視点を変えながらアイディアを出すと違った見え方が出てくるかも知れません。
アイディアが煮詰まった時に使えるツール
グループディスカッションをしているとアイディアに煮詰まる場面が出てきます。
そんなときにはアイディア出しを促進してくれるツールやフレームワークを使用するのも一つの手です。
いくつかを紹介いたします。
フレームワーク
SCAMPER:準備中
アイディアツール
アイディア出しに困った場合、上記のようなフレームワークの他にアイディアツールを使うのも良いと思います。
ゲーム感覚でアイディアを出せるので、とても楽しみながら会話ができて議論が弾みます。
これらのツールはほとんどが、アイディアを創出させるための切り口や問いかけなどが書かれているカードをランダムに引くことによって新しいアイディアがでてくるので、何度もプレイすることで、どのように考えればよいかが自然と身につくのも良いポイントだと思います。
ブレスター
ブレストカード アイデアが出せるカードゲーム
アイディアトランプ
アイディアカード
智慧カード
さらに効率的にするには
ブレインストーミングに慣れてくると、前述した手順が習慣化してきます。
するともっと効率的にできる部分が見えてきます。
インプットや個人ワークは、事前にできないでしょうか?全員が集まらなくてもできることは、事前に個人ワークとして行っておき、全員が集まる会議では個人ワークの共有からスタートすることでより効率的で生産的なブレインストーミングができるようになります。
本日の提案|ブレストのやり方を改めて確認してみましょう!
まずは型どおりAgendaやルールに従ってブレストをやってみましょう!
アイディアが出なかったらフレームワークやツールを使ってみよう
慣れてきたら個人ワークは自分の時間に行って、集まったら一気にブレインストーミングしましょう!
会議のやり方について知りたい方はこちらの記事も参考にしてください
本記事に、Outcome、Agenda、Rule、Roleというキーワードが書かれていることに気づきましたか?
これは会議をする上で考えなければならない項目です。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
ブレインストーミングだけでなく、どんな会議にでも応用できる舵取りの方法を知ることができますよ。
投稿者プロフィール
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フリーランスのITコンサルタント として、CIO代行サービスで多くの企業をサポートしています。
企業のIT戦略 立案・実行支援を行い、
ITを活用した情報システム の導入・マネジメント支援しています。
IT利活用 に関して気軽な相談から経営に関わる支援まで幅広く受け付けています。
普段私が仕事をする時にお客様やプロジェクトチームの方々に実際に話している内容をたくさんの方々に届けます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が好きすぎるので「DX王子」と呼ばれています。
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