デジタルトランスフォーメーションの7つの事例をこちらの記事で紹介しています

Androidスマホで見かけるRAMとROMの違いって何?メモリなの?ストレージ容量なの?

Androidスマホで見かけるRAMとROMの違いって何?メモリなの?ストレージ容量なの?

お客様とお話ししていて、Androidスマホの買い替えの話になりました。
その際にスペック表に、RAM 4GB、ROM 32GBと表記されていたそうです。

私はこのような表記を見たことがなかったので、RAMとROMの表記の違いについて改めて整理してみました。

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Androidスマホで見かけるRAMとROMの違いは?

RAMROM
ラムロム
メモリのことデータを格納する容量のこと
アプリがサクサク動くか写真や動画がどれくらい入るか
メモリ容量内部ストレージ容量

Androidスマホの表記で見るRAMとは、メモリ容量のこと

RAMとは、Random Access Memoryの略で、自由にデータの読み書きが可能で、電源を切るとデータは消えてしまう揮発性メモリのことを指します。

こちらに関してはパソコンのメモリと同様の意味で捉えて問題ありません。パソコンでも専門用語ではRAMと行ったりするので、メモリ=RAMと読み取って大丈夫です。

Androidスマホの表記で見るROMとは、内部ストレージ容量のこと

ROMとは、Read Only Memoryの略で、データの読み込み専用、電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリのことを指します。

このROMが混乱します。

パソコンでROMというと前述のとおり、読み込み専用の媒体のことを指します。
しかし、Androidスマホのスペック表でROMと表記されると、内部ストレージ容量のことを指すそうなのです。

「Read Only:読み込み専用」となっているのに、写真を保存するのは書き込みなんじゃないの?という疑問がでてきます。
時代背景から調べてみるとわかってきました。

なんでこうなった?|時代背景から読み解いてみる

スマートフォンが出始めたのは2008年ころです。それまではパソコンが中心で前述したようなRAMとROMの認識で使われていました。
ROMで有名なのはCD-ROMで音楽のCDがCD-ROMに該当します。音楽CDは音楽を再生する(読み込む)媒体ですよね

この認識自体はあっているのですが、技術進歩により混乱を招く事態を引き起こすことになってきました

1.RAM:メモリの容量が増えてきて、GB(ギガバイト)単位になってきた!

2000年代のパソコンやスマートフォンが出始めたころのメモリの単位はMB:メガバイトでした。
64MB、128MB、256MB、512MBという表記が多く見受けられました。パソコンのカタログでのスペック表記もこのくらいの容量でした。512MBのメモリと聞くと、「おー!すげぇ!!」となったものです。

しかし、技術の進歩により、メモリの容量が1GB、2GBと、GB(ギガバイト)単位の表記が当たり前のようになってきました。
ちなみに、1GB=1024MBです。
先ほどのMB単位のまま表記を続けると、1024MB、2048MBという表記になっていき見る方は余計に混乱してくるので、GB単位の表記に変わってきました。

これからさらに技術進歩していくと、TB(テラバイト)単位の表記になる可能性もあります。(何年先かはわかりませんが・・・)
ちなみに、1TB=1024GBです。

2.読み書き可能なROMの出現:ROMって2つあるんだって!

ROMといえばRead Only Memoryのことで、読み込み専用のメモリという認識でした、
しかし、技術の進歩によりROMの中でも書き込み可能なフラッシュEEPROMやフラッシュROMが誕生したのです。

このフラッシュEEPROMやフラッシュROMは、読み書きが可能なROMで、記録内容の消去・再書き込みが可能で、電源を切ってもデータが消えないメモリを指します。

みなさんも利用したことがあると思われる以下のような製品にはフラッシュROMが使用されています

  • USBメモリ
  • SDカード
  • コンパクトフラッシュ
  • SSD/eMMC

そして、今回疑問の発端となったスマートフォンの内蔵ストレージにも、この「フラッシュROM」が利用されています。なので、スペック表の表記がROMとなっているのです。

これを知ったとき

つーか、読み書き可能なROMって、Read Onlyじゃねぇじゃん!呼び方変えろよ!

ってツッコミましたw

この2つが混乱の根源

ROMといえば読み込み専用、メモリはMB:メガバイト単位という時代であれば、見分けが容易に可能でした。
しかし、前述の2つのことから、RAM 6GB ROM 64GB というようなよく見ないとわかりづらい表記になってしまいました。

日本のスマホだけがRAMとROMという表記で、世界的にはmemory(メモリ)、strage(ストレージ)と表記することが多い

docomo、au、Softbankのサイトに行き、スマートフォンのスペック表をみるとRAMとROMの表記があります。

世界的には、RAMはmemory、ROMはstrage、Internal Strageと表記されます。

ちなみにiPhoneはメモリ容量の公表はされていないので、GBなどの表記を見つけたら写真などを保存するストレージ容量だと思ってもらって問題ありません。

私はSIMフリー端末を使用することが多く、iPhoneや海外の端末を使っていたことからこのような表記を目にすることがなかったということがわかりました。

それにしても、紛らわしいRAMとROMの表記はやめてほしいです・・・

本日の提案|日本でAnroidスマホのスペック表にある、RAMはメモリ容量、ROMは内部ストレージ容量のこと

RAMとROMの違いは以下のように記憶しておけばOKです。

RAMROM
ラムロム
メモリのことデータを格納する容量のこと
アプリがサクサク動くか写真や動画がどれくらい入るか
メモリ容量内部ストレージ容量

投稿者プロフィール

じゅん
じゅんプロジェクトファシリテーター
フリーランスのITコンサルタント として、CIO代行サービスで多くの企業をサポートしています。
企業のIT戦略 立案・実行支援を行い、
ITを活用した情報システム の導入・マネジメント支援しています。
IT利活用 に関して気軽な相談から経営に関わる支援まで幅広く受け付けています。

普段私が仕事をする時にお客様やプロジェクトチームの方々に実際に話している内容をたくさんの方々に届けます。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が好きすぎるので「DX王子」と呼ばれています。

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CTA-IMAGE 弊社代表はフリーランスとして大手SIer、国内外大手コンサルティング会社とのプロジェクトを多数行ってまいりました。現在、お答えできないほどの支援依頼が来ている状態です。 そこで、お客様のプロジェクト推進を支援していただくために協業パートナーを募集中です。 当社に依頼のある案件は、コンサル案件、PM/PMO案件が中心です。(一部ITエンジニアリング案件もあり) DX、システム導入、BPRなどさまざまな目的のプロジェクトを成功に導くために適切に管理し、推進していくためにPMOとして支援していただきます。 単にプロジェクトメンバになるだけでなく、プロジェクト推進の中心的存在になり自ら推進していただきます。

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